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最新エントリ
2008/05/31
カテゴリ: 短編小説 : 

執筆者: 金河南 (9:57 pm)
音は途切れることなく続く。
それが冬の合図だとも知らずに。



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2008/05/21
カテゴリ: 短編小説 : 

執筆者: さきさかゆきじ (5:10 am)
 醜い少女が路上に転がっているのを、彼女を目にした全ての人が無視した。
 それは無理もない、とため息をつく者がいた。
 そちらも完全に人の視界から消えていた。



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2008/05/10
カテゴリ: 短編小説 : 

執筆者: さきさかゆきじ (11:27 pm)
 十月二十一日、お隣さんを拾った。
 猫や財布を拾ったことはあるけれども、人間の男の人を拾ったのは人生初の出来事だった。男の人、というのは唯の附帯詞で、別段、人間の女の人を拾ったことは、ない。




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2007/12/04
カテゴリ: 短編小説 : 

執筆者: toru0369 (9:50 pm)
この近所で、美人で有名な女性が行方不明になった。手がかりが全く掴めず、一週間経過したが犯人は捕まっていない。



許されない恋の果て



 帰宅途中、いつも公園の側を通る。普段は小学生で溢れているが、あの事件が発生してから見かけなくなった。高校生の娘を持つ私の親でさえ「寄り道しないで帰ってきなさい」と言うのだ。小学生なんて帰宅してから一歩も外に出してもらえないのではないだろうか。
 ふと公園のベンチを見ると、見かけない男が焦点の合わない目をして座っていた。髪は長めで真っ黒。白いシャツに青いストライプが入っている。ジーパンを穿いて、清潔感が溢れる顔をしていた。好青年と言えよう。
 私がまず不気味に思ったのは、その服装だった。今日の最高気温は10℃。とてもシャツ一枚で過ごせる気温じゃない。
「こんにちは」
 怪訝な目線に気づいたのか、彼は私をはっきりとらえて微笑した。素敵な笑顔だった。
「……こ、んにちは」
「今日は寒いですね。選択ミスだ」
 シャツの第一ボタンを留め、身震いする。マフラーをつけていても凍えそうな夕方だ。シャツだけなんて凍死してしまうのではないだろうか。
「帰り道には気をつけて下さいね。犯人の手がかりもないみたいですから」
 すると彼は立ち上がって去ってしまった。何だったのだろう、あの人。わざとらしい身震いを気にしつつ、その日は帰宅した。

 次の日の朝。ニュースは犯人の手がかりが見つかったということを報道した。近所の目撃情報から、度々女性の自宅を訪れていた男だった。その男は右腕に龍の刺青があるということだ。彼は精神異常者で、突然ナイフを持って暴れだすこともあったらしい。警察の世話になっていて住所もわかっているが、彼の行方もわからないそうだ。

 その日の夕方、昨日の彼はベンチで座っていた。風邪をひいている様子もなく、今度は薄い緑のシャツを着ていた。あの色は季節を先取りしすぎているような気がする。
 彼の右頬にはばんそうこが貼られていた。
「……あの、寒くないんですか」
 思い切って声をかけてみた。昨日の様子から見ても悪い人じゃなさそうだし、最近友達との仲もこじれていて他人と話すことがなかったから、久々に誰かと会話してみたくなった。
「こんばんは。寒いですね」
 そしてわざとらしい身震い。本当は寒さなんて感じていないのではないだろうか。
「君はバスケ部に入っているんですか?」
 彼は私が肩から提げている大きなバッグを見て言った。オレンジ色で学校名と部活名が印刷されているのだ。
「はい」
「僕の妹もしていました。バスケットボール。彼女は運動が得意でしたが、僕はだめだったんです。昔はよく此処で一緒に遊びました」
 優しい微笑を浮かべるその顔には、少し悲しいものが見えた。もしかして―――その推理は見事に当たった。
「運動をしている割に華奢な子でした。兄の僕が言うのもなんですが、綺麗な顔をしていてね……何処へ行ってしまったのか」
 公園の空気が一段と冷たくなった。何とも言えない空気だ。その様子を察知したのか、彼は話題を変えた。
「君は穴を掘ったことがありますか?」
「は?」
 唐突な発言に思わず声が漏れた。
「……砂場とかなら、昔、掘りましたけど」
「そうですか。実は木を植えようと思っていましてね。そんなことする女の子って、いないですよね」
 そう言って彼は立ち上がり、「気をつけて帰って下さい」と言い残して公園を去った。

 翌日。彼は公園にいなかった。次の日も次の日も姿を現さず、ついに風邪でもひいたかな、と思った。

 *

 今日のニュースをお伝えします。
 今日午前五時頃、○市にある×公園に飼い犬を連れて散歩していた男性が、犬が何度も同じ場所を吠えるのを不審に思い警察に通報。よく見ると掘り起こした形跡があり、地面から容疑者の男と行方不明になっていた女性が遺体として発見されました。容疑者は首を刃渡り10cmのナイフで切られ、女性は腹部を数箇所めった刺しされており、双方の衣服に付いた血痕から二人のものとは異なる血液を採取。現在調査を進めています。

 *

 聞いた?行方不明になってた女と一緒に埋められてた男、できてたんですって。女は妊娠までしていたそうよ。
 え?女の方は恋人いたんでしょう?二股していたの?
 そうみたい。恋人は海外に長期出張していて、結婚の申し込みも兼ねて近々戻ってくる予定だったんですって。その男ってのがね、女が海外で働く兄に会う為にそこへ行った時出会った人なんだけど、親は顔も知らないそうなの。それで、今回の事件を聞いて、兄はその男と一緒に戻ってくる予定だったそうなんだけど、行方がわからないんですって。変な話よねぇ。

 *

 娘は活発で、明るくて、恋人とも順調のようでした。そんな子が恋人を裏切って他の男の子を宿すなんて、信じられません。警察にはもっと厳密な調査をして頂きたいと思います。

 *

 8月2日。こうゆうの、絶対だめだ。いくらお父さんの連れ子で、血の繋がりがないからって、戸籍上は兄なんだから、恋なんて許されない。別れようって言っても、許してくれないし、他に男ができたら、仕方なく別れてくれるかな……?

 8月12日。友達に教えてもらった男はヤクザだった。断るにも断れないし、兄と別れるためには我慢するか。

 8月22日。案外優しいってことがわかる(笑 最近は精神も安定してるみたいだし、これからもそんな調子でいて欲しいな。

 9月17日。兄から電話。もうやめて欲しい。どうして諦めてくれないの?

 10月4日。妊娠発覚!将来一緒になろうって言われて、承諾しちゃった。親には以前から付き合ってた人って言えば大丈夫だよね。外見は何とかなるし、後は言葉遣いを叩き込んでやればいいや!
2007/10/08
カテゴリ: 短編小説 : 

執筆者: 金河南 (8:27 am)
「ほほう、これは珍妙な。平賀源内でも思いつくまい」



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